不動産ベンチャーの働き方改革 その2
不動産ベンチャーの働き方改革第2弾です。
第1弾ではパラレルキャリアとして複業を勧めています。その例としてタレント社員制度を整備していきます。
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続く第2弾ですが、完全定時退社制度を作っていきたいと思います。
そもそも論として、全社員が同じ時間に出社する必要はありませんが、8時間働いたらスパッと退社するという制度です。時間がきたらぴったり1秒も遅れず瞬間的に離席するイメージです。
実は、私自身がそういう働き方を試したことがあるのです。
最初は周囲の目も気になって、帰りずらさという罪悪感を感じていました。でも定時に帰ろうとすると仕事をさっさと終わらせる必要があるので集中して取り組めるようになります。そうすると仕事の優先度などを考えたり効率を考えたりするようになり、隣の人と比べても仕事のスピードが全然違ってきます。むしろ仕事の遅い人がなぜ遅いのかが見えるようになってきます。
こういう現象は、定時退社を開始してから3ヶ月くらいで実感できるようになります。
また、だらだらと残業しないので睡眠時間も夕食時間も規則正しく確保できますし、体調がよくなった気がします。
それに加えて、会社の人と帰宅時間が違ってしまうので他社の社員と飲み会に時々行くようになり、いろいろな情報を仕入れられるようになります。早めに帰宅して趣味や仕事の勉強時間にも費やせます。そうすると仕事に深みと幅がでてきていい結果がだせるようになりました。
定時退社で多くの恩恵を実感できたので、弊社では完全定時退社制度は導入していきます。
EVEREXのICOに参加する ICOトークンの買い方
前回と前々回のブログでは、①ビットフライヤーという仮想通貨取引所に口座を開設し、②My Ether Walletという個人用仮想通貨財布にイーサを送金するところまでご紹介しました。
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さて、今回はいよいよICOで売り出されているトークンを買ってみます。
まず、様々な企業がホームページ上でICOを開始しているのですが、中には詐欺っぽい会社もあり、真贋の見極めが重要です。その中で私が注目したのはEVEREXという会社です。
EVEREXはシンガポールに拠点を置く金融ベンチャーで、ブロックチェーンを活用した送金や決済事業に挑んでいるらしいです。タイなどの東南アジアを中心に決済や送金システムを構築するべく、タイ大手の銀行ともアライアンスを組むなどかなり深い付き合いをしているようであまりベンチャー感はありませんが、それなりに信用ができそうなのでこの会社のICOに参加することにしました。
EVEREX社についての詳細情報はこちら↓
ブロックチェーンスタートアップのEverexがシード資金を調達、さらにICOで調達へ——アジアの銀行口座を持たない層に金融サービスを提供 - THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)
さて、買い方ですが、まずEVEREXのホームページにアクセスします。
トップページのSIGN UPという箇所が会員登録のボタンなのでそこをクリック
メールアドレスなどを登録して、自分のメルアドに来た確認用メールからURLをクリックしてサイトに戻ります。
ログインすると、下のような画面になります。
右下のDEPOSIT ETHをクリックすれば、イーサでICOに参加することができます。ビットコインでもICOに参加できるようです。クリックすると下の画面がでます。
QRコードの上の文字列がEVEREX社のICOの受付アドレスなので、ここに自分のWalletから送金します。My Ether WalletのEther/トークンの送出をクリックして、送金したいイーサを入力します。ガスリミットは大きいほうが早く確実に届きます。ICOする企業によってはガスリミットやデータを指定するところもありますがEVEREXは特に指定はない様子。私は1イーサを210000ガスで送金してみました。
そしてトランザクションを生成・トランザクションの送出をクリックします。Verify Transactionもクリック。Check TX Statusもクリック。
すると処理状況を確認という画面になり、「あなたの処理が、現在接続中のノードの処理待ちプールの中で見つかりました」と表示されるので、あとは待つだけです。
ETHER SCANというサイトで自分のWalletのアドレスからEVEREXのICO受付アドレスに送金されている処理情報が確認できます。ブロックチェーンなので誰でも取引を閲覧できるのです。これでICOは完了です。とても簡単です。簡単すぎて心配です。でももう完了しているのです。
同様にEther Chainからも自分のWalletの番号を入力すれば取引履歴が閲覧できます。
Home - etherchain.org - The ethereum blockchain explorer
EVEREXのICOではEVXトークンというトークンがもらえます。ICO終了後に様々な事務手続きを会社側で行ったあとに割り当てられるそうで3週間くらいかかるそうなので、楽しみに待ちましょう。
ブロックチェーンに興味がある人がとても少ないので是非会いたい!色々知りたい!という人はコメント欄から連絡ください!業界を盛り上げていきましょう!
ブロックチェーンで不動産?スマートプロパティーとは?
仮想通貨がコンピューターネットワーク上を流通する代表例がビットコインです。しかし最近では貨幣量以外の要素の情報を含んだものも流通することができるため、注目されて来ています。
貨幣量以外の要素としては例えば契約や資産の所有権情報が含まれます。特に資産を仮想通貨のようにネットワーク上で取引できるようにしたものをスマートプロパティと言います。
資産とは具体的には、車両や株式、債券、土地、建物、映像・音楽作品などが想定されています。
ちょっとイメージしずらいですが、例えば、ダイヤモンドの情報を取引できるようにしたEverledgerというベンチャー企業があります。この会社ではダイヤモンドの盗難やダイヤモンドに関する保険金詐欺に対抗する目的で、どのダイヤモンドが目の前にあるダイヤモンドか特定できるように様々な特徴を記録したメタデータを仮想通貨のように記録させています。
これらをうまく活用するには高度なブロックチェーンプラットフォームが必要とされています。この代表格がイーサリアムです。様々な企業がブロックチェーンプラットフォームを提供しています。
https://azure.microsoft.com/ja-jp/solutions/blockchain/
https://www-935.ibm.com/industries/jp/ja/blockchain/
https://www.ardorplatform.org/
もうちょっとわかりやすく、という方にお薦めなのは早稲田大学教授の野口悠紀雄さんの、ビットコインに関する特別授業です。下のリンクから見られます。
http://www.waseda.jp/wnfs/movie/noguchi_lecture27.html
このブロックチェーンプラットフォームをスマートプロパティ、特に不動産分野に活用しようというのが弊社の考えです。不動産取引など登記簿に代わる証明手段として注目を集めています。関連するスマートプロパティ関係のサイトをまとめておきます。
ユーザー独自通貨とスマートプロパティ - ビットコイン2.0 | Bitcoin日本語情報サイト
http://www.glocom.ac.jp/wp-content/uploads/2016/04/20160426BC1_mrohashi.pdf
http://activeictjapan.com/pdf/20160426/jimin_it-toku_document_20160426.pdf
弊社の不動産業の新規事業の参考にしていきます。ブロックチェーンで何かつくってみたい!という方、是非ご連絡ください!お待ちしております!
不動産ベンチャーの働き方改革 その1
不動産業界は忙しい時期とそうでない時期の差がとても激しい業界です。
3~5月は引っ越しシーズンでほぼ毎日のように内覧と契約、特に土日や祝日はお客様の来店でぱんぱんです。人手が足りず、夜遅くまで働かないといけません。
そのため不動産業界の営業マンはとても偏った生活をしています。最も働き方改革が必要な業界は不動産業界といっても過言ではありません。
この原因は世の中が4月~3月が1年度になっていることに起因するもので、みんなが同じ時期に移動したり新しい生活をはじめるため、ある意味どうすることもできないという構造的な問題があります。
つまり不動産会社がいくら努力してもハードルが高い社会問題なのです。
特に労力を費やすのは、問い合わせ対等と内覧、そして契約です。
問い合わせについては不動産ポータルサイトからメールや電話で来るのが一般的です。たまに飛び込みのお客様もくるのでその対応も必要です。最近ではチャットツールで自動返答できるサービスも増えていますが、結局は来店対応が必要になります。
内覧についてもかなり人手を要します。物件管理会社との連絡や待ち合わせのアポ取りを1日に複数対応していきます。
契約行為は宅建士が重要事項説明からはじめないといけないもので対面での対応が必要です。最近ではネット回線のテレビ電話でも重要事項説明が可能になる規制緩和が唱えられていますが、結局は時間対効果はあまりかわりません。1対1のままでかかる時間も同じですからね。
こういったアナログなことで不動産会社はかなりの人手を必要とします。特に繁忙期はなおさらです。
しかし創意工夫とテクノロジーと活用してこういった不動産業界の働き方は変えられると弊社では考えています。
例えば、繁忙期以外のシーズンは不動産業の仕事をしなくていいという会社の制度を考えています。普段は自分の好きなことに集中できる代わりに、繁忙期だけは不動産業に集中してもらうという副業制度です。音楽活動やスポーツ活動、文化活動や旅行するのも全部OK。その際に社名を出してもらうことで広告塔のように会社の宣伝活動をしてもらうという整理にすればどんどん社外活動を推奨するというものです。タレント活動やモデル活動もOKです。タレント社員制度と名付けています。
こういう制度をいくつか整備していって働きやすい会社を作っていこうと思っています。
弊社ではタレント社員制度を整備していますので、タレント活動と不動産会社の社員を両立したい社員を募集しています!コメント欄から連絡どうぞ。
話題沸騰中のビットコインダイエット 仮想通貨であなたも仮想体型に!
もはや不動産屋のブログとは関係ありませんが、ビットコインやイーサリアムに接していると触れずにはいられない話題なのでご紹介します。
ビットコインといえば、数年前にマウントゴックスという当時最大の仮想通貨取引所が負債65億円を抱えて民事再生したことを覚えている人も多いでしょう。
サイバー攻撃を受けて400億円分のビットコインが盗難にあったためですが、当時はビットコインがあまり知られていなく、社長が外人だったため詐欺なのかなんなのかよくわからないまま、ビットコインの評判だけが悪くなる報道がされていました。
そのマウントゴックスの社長のマルク・カルプレス氏が見事に結果にコミットしたと巷でとても話題になっています。
Before
マウントゴックス破綻=ビットコイン破綻は間違い!!https://t.co/UrDA5tp3NIpic.twitter.com/FKT3x9gKub
— 暗号通貨(仮想通貨)革命 (@kasoutsuuka111) 2017年7月14日
After
マウントゴックスの人、めっちゃ痩せてるw pic.twitter.com/OM5kFM7ndh
— ケミ介 (@chemisuke_sikyo) 2017年7月11日
なんということでしょう!長髪・太めでいかにも!という感じでしたが
マウントゴックスのデブだいぶ痩せたな pic.twitter.com/cjVAKhRhJE
— なめるなよ@ ԅ(¯﹃¯ԅ)オッパイ (@PlayerNatural9) 2017年7月11日
「アイビーリーグ出身の外資系金融機関で恋人は社長令嬢」という肩書が似合いそうな劇的ビフォーアフターです。
社長というプレッシャーから逃れたからなのかは不明ですが是非ダイエット方法を教えてもらいたいものです。
宅建試験受験勉強 夏の攻略法2017年版
いよいよ8月です。
宅建試験に向けて夏休みを取得した人も多いのではないでしょうか。
都市計画法や建築基準法など、資格学校によってはカリキュラムが違うかもしれませんが、昨年のこの時期は結構骨太な項目を勉強していました。
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人によっては試験前の時期に学習時間がとれない方もいるので、このシーズンに一気に勉強してしまおうという人も多いと思います。
私が直前期にやっていた予想問題集の最新版はまだ店頭に並んでいないようなのですが、苦手な分野は予想問題集の該当部分だけをひたすら暗記してヤマをはるというのもありです。
しかし、まだ時間があるこの時期には、知識の習得に励みましょう。
具体的には、基本的には教科書を何回も読むことが大事です。問題集をひたすら解くことも大事ですが、そもそも論として知識は読んで覚えたほうが早いです。その覚え漏れを確認するために問題集を解くと言うほうが効率的です。
宅建試験は何度も受験する人と1発で受かってしまう人に分かれますが、仕事が多忙でも空いている時間をうまく使って効率的に勉強しましょう。
海喜館は泊まれる いま最も不動産業界でホットな旅館
東京都品川区西五反田2-22-6
戦前、花街として数多くの芸者が行き交った町、五反田
今ではすっかり高層ビルが立ち並び、かつての面影はありませんが、大崎橋から目黒方面に目を向けるとひと際目立った建物がひっそりと佇んでいます。
昭和の匂いをどこかに残したその旅館は、海喜館(うみきかん)。
うっそうとした木々が入り口奥の建物を隠し、そこだけを見るとあたかも横溝正史の金田一耕助シリーズにでもでてきそうな不気味な雰囲気を醸し出しています。
植木が剪定されていないためか、成長しすぎて道路との境界のモルタル塀を傾かせています。一部は完全に塀がくずれてしまっていて、近寄らせないような処置も施されています。
こんな場所があの五反田にあるのかと思ってしまいますが実際にあるから面白い。
てっきり廃業しているのかと思いきや、東京都環境衛生協会に旅館として会員登録されています。女将は海老澤佐妃子さん。昭和50年に相続したそうです。
http://www.tokyo-kankyo.or.jp/?cat=4&paged=51
実はいま、不動産業界ではこの海喜館を巡って、大きな詐欺事件が発生したのではないかと一大騒動になっているのです。
大手の積水ハウスがこの物件を購入しようとし、売買代金70億円のうち63億円を支払ったところ、購入相手と連絡が取れなくなってしまったという事件です。
積水ハウスプレスリリース
当社が分譲マンション用地として購入した東京都内の不動産について、購入代金を支払った にもかかわらず、所有権移転登記を受けることができない事態が発生いたしました。
本件不動産の購入は、当社の契約相手先が所有者から購入後、直ちに当社へ転売する形式で 行いました。購入代金の決済日をもって、弁護士や司法書士による関与の下、所有者から契約 相手先を経て当社へ所有権を移転する一連の登記申請を行ったところ、所有者側の提出書類に 真正でないものが含まれていたことから当該登記申請が却下され、以降、所有者と連絡が取れ ない状況に至りました。
http://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/datail/__icsFiles/afieldfile/2017/08/02/20170802.pdf
事件の経緯
積水ハウス売買契約日:4/24(同日売買予約の仮登記。総額70億円)
— nots™ (@call_me_nots) 2017年8月2日
決済日:6/1(払済63億円)
所有権移転登記申請却下:6/9
本来の所有者から相続人への相続:6/24(7/4登記)
IKUTA所在地変更:6/29
上記仮登記の抹消(原因:解除):7/25登記
開示:8/2 pic.twitter.com/d0c96QaoV0
売買契約が4月24日、その決済が6月1日。この日に代金の9割を支払い、残り1割はおそらく留保金扱いにして、所有権移転登記が完了したのを確認して1割払う約束だったのでしょう。
通常は登記移転を確認してから払う残金のほうを多めにしておいたほうが買い手からは安心感がありますが、この商談の場合、おそらく売り手の立場が強く、積水ハウスはどうしてもこの土地を欲しかったので、仮登記もできたため不利な条件を飲んだものと思います。
いずれにせよ、売り手が本当の所有者ではなく、仮登記もなぜかできてしまった点から売り手の地面師の巧妙な手口がわかります。おそるべし。
それにしてもこの海喜館。旅館としても実は営業をしているのですが、予約がなかなか取れないことで有名です。というか経営者がおそらく客をできるだけ泊めたくないという雰囲気のようです。
実際に宿泊した方のブログ
http://hanaiti.fc2web.com/060501.html
写真を拝借しました。朝食つきで6300円/泊のようです。
写真を見る限りかなり昭和感あふれるレトロな感じです。
こういう旅館は残しておくのもいいかもしれませんね。不動産会社の法律研修で使うのも一案かもしれません。