28歳満点宅建士が不動産会社を開業する実況中継

宅建実務試験満点の宅建士がインターネット不動産会社を起業!

不動産会社で独立する! 足で稼ぐ営業スタイル

業界未経験での起業は普通の不動産会社と同じことをやっていても競争には勝てないと思っています。経験者と同じレベルにまで達成するのにかなりの時間がかかり、その間も刻一刻と経費が会社の経営を圧迫するからです。そのため、経験者と同じレベルを目指すことは最初から諦めています。

 

せめて試験だけでもと考えて満点を取りましたが、試験勉強ができることと営業ができることは全く違います。そういう意味で、既存の不動産会社がやっていることはやらない、かつ、他の不動産会社が真似できないようなコアなノウハウを蓄積することを大方針にしています。それは、不動産会社の会社員とも違う働き方かもしれません。会社員であれば仕事が多少できなくても上司に怒られるだけで周りが助けてくれます。しかし会社を経営するとなると働かなくても怒られません。売り上げが入らないだけです。しかし、なぜか経費がどんどん出ていきます。光熱費や事務所費、自分の給与など。すると赤字になり、自分の首を絞めることになります。経営者は嫌でも働かなくてはいけないのです。

 

幸い働くのは好きなので、さぼることはありませんが、業界未経験なのでそういうことで苦しめられます。経験者を観察していると、不動産会社の強みというのはいくつかに因数分解されることがわかってきました。1つは集客力です。テレビCMを打って知名度を高めつつ駅前に出店してお客さんを集めて成約させるというものです。もう1つは社員が多いという点です。社員が多ければ物件ルートの開拓や顧客対応、内覧、契約、その他ケアなどを分担できます。その分お客さんを待たせたり時間がかかったりすることを防ぐことができます。

 

既存の不動産会社はこのような強みがあります。しかしいきなりCMを出したり大量に社員を雇う余裕はありません。また、会社が成長したとして、数十年後に同じようなことをやる価値が果たしてあるのかも疑問です。スタート地点から全く方向性が違う不動産会社を興すことを考えているのはそのためです。

 

そのように決断してしまえばあとは簡単です。目指すあり姿は今までの既存の不動産会社ではなく、自分の頭の中にあるので突き進めばいいのです。まずは自分がいま持っているものを1つずつ机の上に並べて使えそうなカケラを確認する作業をすることにしました。その中で数年前に一緒に働いていた人から飲みに誘われていて、せっかくなので面白いことをやっている会社の社長(この人も昔一緒に働いていた)も呼んでみんなで近況報告を兼ねた飲み会をすることにしました。ちょうど昨日飲みに行くことにしたのですが、ただ飲みに行くのはもったいないと思って、その飲み会の前にもう1件飲み会を入れることにしました。さらに日中も午前中に昔仲が良かった人と会うことにし、午後も最初の飲み会までに2件ほど知り合いに会う約束を取り付けて、一日で合計5件のアポを入れてみました。

 

私にできることは自分が今までお世話になった方々に近況を報告しつつ不動産関係で困ったことがあったら相談に乗れますよ、と頭にインプットすることです。

 

午後の2人目の人に会う頃には結構くたくたになっていたのですが、それでも岐阜の山林を売りたいから売却価格を見積もってほしいと言われて、将来的な売買の商談の話を取り付けつつ、夕方から1件目の飲み会へ。この人は役場に勤めているのですが今日は有給休暇を取っていて趣味のマラソンをやった後に一杯飲みたい気分だったそうで、ちょうど連絡したときにタイミングよく飲みに行くことに。昔話に花が咲き、近況報告がてら不動産の話をすると、公務員の不動産投資はかなり活発らしく、マンションを持っている人は意外と多いんだとか。しかし、仕事中に内覧にはいけないし、いい物件は早い者勝ちでなくなってしまうので、自分専用のコンシェルジュのようなものが欲しいということでした。なので、コンシェルジュやりますと宣言し、今度からその役所にしばしば訪れることにしました。2件目の飲み会ではIT企業の社長や新興企業として度々テレビで紹介されるベンチャーの役職者が一緒でした。全員昔は一緒に働いていた仲間です。普通に考えるとこういう人たちと会おうとすると結構ハードルが高いですが、苦労を共にした仲間というのはいつまでも結束があるものなのでしょうね。不動産の話をすると最近の不動産テックベンチャーの内情をいろいろと教えてもらいました。自分も仮想通貨が趣味だったのですが、ITベンチャーの人でも知らないことがあるらしく、情報交換としてはかなり有意義でした。気付けば4時間ほど飲んでしまい、終電で帰宅。すると知り合いから飲んでるから今から来れないかと連絡があり、深夜にまた飲み会に。そこでも不動産相談を持ち掛けられ、意外と不動産で困っている人は多いのだなと実感しました。

 

こうして一つ一つ足で稼いで仕事をもらっていけば、テレビCMを出す必要はありませんし、もちろん社員がいれば仕事を手伝ってもらえますが、書類作りなどはひな形をつくってひたすら簡素化すれば意外と簡単ですし、内覧やマイ速つくりなども省けるようなビジネスモデルをつくってしまえば売り上げに直結するかどうかわからない業務は最初からしなくて済むことがわかります。できるだけ無駄を押さえてできるだけ安い手数料で仕事を受けていこうと思っています。そういう草の根活動をしながら資金を貯めていって、近いうちに不動産業界にインパクトを与えられるような画期的な事業を構築していくつもりです。