大きい案件か小さい案件か、ベンチャーの経営戦略を考える その3
大きい案件と小さい案件のどちらかしかできないベンチャーによくある経営状態のとき、小さい案件を選んだほうがいいという前回の考察。
fudousandokuritsu.hatenablog.com
今回は、小さい案件を継続的に受注できるような「仕組み」について考えます。
基本的に今の仕事は紹介ベースなのでいつくるかがまったくわからないため、計画的な資金繰表をつくれてもいない状態ですので、継続的に受注できる仕組みを作っていく必要があります。
他社の事例を調べてみると意外と面白い事業をやっていたりします。
成田空港の近くの駐車場を検索できるサイトを運営している会社では、個人運営の駐車場と、空港の見送り客とのマッチングをできる仕組みが特徴で、一度システムをつくってしまえば継続的に利用され、サイト運営会社には成果報酬が入金されるというもの。
ニッチを見つけてNo.1に! ほったらかしでも「儲かる仕組み」 | プレジデントオンライン | PRESIDENT Online
結局「仕組み」を作った人が勝っている (光文社ペーパーバックスBusiness)
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アキッパという会社では自宅の空いている駐車場や月極駐車場を貸し出すことで駐車料金の一部を提供者がもらえると言うサイトを運営しています。色々工夫はしていますが仕組みはそっくりです。
akippa vol.4 業界の盲点を突いたakippaのビジネスモデル
駐車場提供者にとってはなんのリスクもなく、しかし駐車場を利用させるには広告に頼っているだけの業界に、同じような小規模の駐車場を複数纏めることで、ユーザーを増やして、サイトの力を上げていき、集客力を強めて、成果報酬制で収益を得ると言うビジネスです。飛行場の周りの駐車場なら利用頻度はとても高いですもんね。
1件1件の金額は小さくても、継続的に受注できる仕組みとして非常に参考になります。
次回も同様に仕組み化に挑んでいる会社の事業を研究していきます。