28歳満点宅建士が不動産会社を開業する実況中継

宅建実務試験満点の宅建士がインターネット不動産会社を起業!

お客の両親が認知症になったとき不動産屋として何ができるか 

認知症になった親が近所を徘徊している

 

 

そういう相談が持ち込まれました。通常であれば介護施設に相談したりするのでしょうが常日頃雑談ばかりしていた関係で不動産屋の私のところにそういう相談がきたのです。そのお客さんのご両親は遠方に住んでいて、お客さんとしてはわざわざ週末を利用してはるばる里帰りして時々見に行かないと心配でしょうがないという状況なのです。

 

両親をこちらに呼び寄せる訳にもいかず、しかし毎週里帰りするのも会社や交通費の関係からなかなか長続きはできないだろうという冷静な分析に不動産屋として何ができるのか考えてみました。

 

まずは火事などを起こさないようにガスの解約を提案しました。今ではIHクッキングキッチンを常備している物件もあり、火事のリスクをおさえることができるので若者には人気なのです。IHクッキング装置は別売りもしているので後からでも導入は簡単です。

 

 

もう一つは閉じこもり対策です。認知症になると人を家に入れるのも拒むようになるそうなのです。実家に帰っても両親が家に立てこもって自分が中に入れないという状況になったときの一番いい対応策は家の鍵をスマートロックに替えることです。スマートロックはネットにつながっていて特定の人にのみ開錠の暗号を発行できるため、家の外からでもあけることができるのです。もちろんチェーンは外すことができます。

 

 

それ以外にも監視カメラのような見守りカメラが市販されていて、スマートフォンから常時、実家の中の様子を確認することができます。カメラも最近は低価格化が進んでいて、画像が鮮明でも安いカメラもでてきています。家電量販店でも売っているので是非見てみてください。

 

 

それ以外にも、近所の人に両親が認知症になったことをはっきりと伝えておくべきとアドバイスしました。こういうことは世間体もあり、あまり公表したくないかもしれませんが、隠しきれるものではありませんし、徘徊してご迷惑をかける確率もとても高いのが経験則なので、しっかり伝えて、もしなにかあったら自分に連絡するようにとお願いするのが一番いいのです。

 

 

また、家の生活ごみを捨てることが難しくなり、家がゴミ屋敷化することも認知症患者によくみられる事例です。ゴミは実家に帰ったときに片づけるしかありませんが、決まった曜日に出さなければいけないゴミの日に自分が実家に帰れるとは限りません。週末しか帰れないのに水曜日の燃えるゴミの日に出すゴミにどう対応するべきか。これも近所の人や自治会長にお願いして対応するしかないかもしれません。もしくはバイトを雇うかですが、いずれにせよ、介護施設に入れるまでのつなぎにしかなりませんし、介護施設を出所したあとにも付きまとう問題です。介護休暇制度があったとしても、お亡くなりになるのがすぐとは限りません。何年も介護休暇は取れませんし、そこだけは不動産屋としても知恵が出せませんでした。ほかの方がどう対応しているのか、調べてみようと思いました。