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直前期の宅建合格のための分野別戦略

宅建合格のための分野別戦略を考えてみましょう。

 

例年、宅建試験は50問が出題され、合格点は昨年は35点でしたが、だいたい31~33点くらいで変動します。余裕をもって37点くらいを目指したいところです。

 

試験構成は以下の通り。

 

問1~14 民法民法、区分所有法、不動産登記法借地借家法など

問15~22 法律上の制限:都市計画法建築基準法農地法区画整理法など

問23~25 税、地価公示、鑑定評価 :不動産取得税、固定資産税、地価公示など

問26~45 宅建業法 :宅建業法

問46~50 免除科目 :景品表示法、統計、土地・建物など

 

まずは民法から考えていきましょう。

 

民法の攻略法(問1~14)

通常、民法は苦手な受験生が多いです。司法試験や行政書士などの試験勉強もしている人にとっては慣れた範囲かもしれませんし、性格的に民法が得意な人もいますが、私は苦手でしたし、他の宅建士も民法は苦手という人が多い印象です。

 

民法の第1問は通常は選択肢の文章が民法の条文に記載されているか・されていないかという、民法の条文を全て覚えていないと解けない悪問が出題されます。この問題はまともに取り組む必要はありません。統計的に選択肢の3か4が答えのことが多いです。昨年は3でした。問題を読まずに適当な選択肢にマルをつけて第2問に取り組むことをお勧めします。

 

第2問からは10問程度民法の問題が続きます。教科書に書いてある基本的な論点は落とさないようにしましょう。難問もありますので4~5問間違えてもいいやという気持ちで解くことをお勧めします。

 

区分所有法や不動産登記法借地借家法は不動産屋っぽい出題範囲なので宅建士を目指している人は頑張って正解を目指しましょう。区分所有法は議決権を中心にもう一度基本的な事柄を整理してみてください。4/5以上の賛成で何ができるのか、過半数でなにが決まるのかなどです。不動産登記法は登記するために利害関係のある第三者の承諾が必要なもの必要でないものの整理をしつつ、登記申請義務の有無や保存登記ができる意図の範囲を再確認しましょう。借地借家法民法との違いを押さえつつ、借地権と借家権の基本論点をもう一度復習しましょう。これは過去問をやり直すのもお薦めです。

この3問で間違いは1問程度に抑えましょう。

 

民法全体で最大でも5~6問程度のミスに抑えたいところです。

 

 

法律上の制限(問15~22)

都市計画法建築基準法は2問ずつ出題されます。試験範囲が広い法律なので4問全問正解は難しいですが、農地法国土利用計画法は確実に得点したいところです。1週間前の今から勉強するのであれば、都市計画法建築基準法は教科書をもう一度読む程度に抑えて、残りの法令を過去問総復習・予想問題に充てることをお勧めします。

 

8問中5~6問は得点したいところです。

 

 

税、地価公示、鑑定評価(問23~25)

 

 3問中1問ミスでいきましょう。

 

 

宅建業法(問26~45)

宅建業法は満点を狙ってください。宅建業法が苦手だと宅建士として仕事はできません。教科書をよく読み、予想問題を解いて、間違えた箇所はもう一度教科書を読んで、なぜ間違えたかを理解し、1週間前のこのタイミングでリカバリーできるミスなのか致命的な理解不足なのかを自分でメタ認知した上で、過去問集を最初から最後まで2時間くらいで回してください。1週間前のこのタイミングなら10年分程度の過去問は2時間あれば余裕で解ききるくらいの高速処理ができるようになっていることが理想です。反射神経を鍛えるつもりで解いてください。間違えたところはノートに記録して試験前まで何回も見直してください。

 

間違えても1問程度です。

 

免除科目(問46~50)

不動産業界の人はあまり関係ないかもしれませんが、業界未経験の私は免除科目も受験しました。

統計と土地と建物に関しては100%対策方法があります。統計は基本的な数字と増加・減少のトレンドは必ず押さえることです。土地と建物に関しては予想問題をできるだけ多く解くことをお勧めします。予想問題は解いたら必ず暗記してください。景品表示法も私の経験から言えば予想問題がとても貢献しました。的中はしませんでしたが、予想問題を暗記した上で、過去問で出題された箇所はテキストや教科書に赤線を引いて、赤線が引かれていない部分を中心に記憶するようにしました。

 

 

ここも1~2問程度のミスに抑えたいですね。

 

総括

民法で6問、法令上の制限で3問、税他で1問、宅建業法で1問、免除で2問間違えたとして、37点は取れる計算です。

 

人によっては得意不得意がありますので補い合ってそれぞれの分野別戦略を考えてみてください。私は民法が苦手だったので7問間違えてもいいと思って、それ以外の分野を厚く受験勉強していました。

 

直前期の今だからこそ、ご自分の分野別戦略を立てて、受験勉強の最後の追い込みをかけることをお勧めします。直前期にパニックになってなにも手がつかないのは一番よくないです。試験当日の自分の回答戦略をイメージしながら受験勉強をつづけましょう!