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不動産売買のディープな話 その2

不動産売買のディープな話の第2弾です。前回はこちらから↓

 

fudousandokuritsu.hatenablog.com

 

 

 

「ご紹介しますよ、こちら、弁護士先生のZさんです。Z先生は不動産売買は経験がながくて私も結構お世話になってるんですよ」とまたあの不動産会社のおっさんAがやってきました。

 

 

Aは前回も説明しました、いわくつきの物件ばかり紹介してくる薄髪のおっさんです。今回、AはZという弁護士を連れてきました。今後の取引で法律的なことは全部Z先生に頼むようにという話です。

 

 

このZ先生、スーツをきっちり来ていて眼鏡をかけて結構ダンディーな頼れる感じの風貌で、見た感じでは特に違和感がないのですが、あとですごい人物だと判明します。

 

 

Aはいつものようにめんどくさい権利関係の物件を紹介し始めます。弁護士のZがときどき法律的な権利関係や解釈をコメントします。

 

 

その1つ1つがそれらしいことを言うのですが、宅建士の私でもわかることなので特に勉強になることがありません。

 

 

それなのにAはZが発言するたびに「へえ、そうだったんですかあ、すごいですね」とか「あ、そういうことになっていたんですかあ」と感心しているのです。

 

 

Aは不動産会社を経営しているのですが、それくらい知っているんじゃないかなあということばかりです。

 

 

Aは持ち込んできた物件をしきりに私に買い取るように勧めてきます。話を聞く限り結構いい案件ではあったので、悩んでいると手付金だけでも払えば?と打診してきます。解約手付ではなく預け金でもいいと。その預け金はAではなくZが預かるから安心ですよと言うのです。

 

残念ながらそのときたまたま手元に現金がなかったのでその案件を断ることにしました。

 

一通り話した後、AとZはすごすごと帰っていきます。

 

書類などを片づけているとZの名刺がテーブルに残されていたのを発見。何気なくその名刺に書かれたZの名前をインターネットで検索してみます。

 

 

弁護士には専門領域があり、会社法や労働法などを中心に、時々不動産をやる弁護士もいるので、不動産専門なのか片手間なのかが弁護士事務所のホームページを見ればわかるのです。

 

しかし、名前で検索しても弁護士事務所がでてきません。

 

不思議だなあと思い、いろいろ調べてみると、Zの弁護士名がでてきたサイトがありました。

 

 

なんとそれは「第2東京弁護士会除名者リスト」なのでした。

 

 

Zは所属していた弁護士会を除名されていたのです。

 

 

そして、除名された理由も掲載されていました。

 

簡単に記載すると次の通りです。

【15年前、Zは顧客だったFの不動産取引に関与した際にFからFの土地の権利書や預金通帳を預かった。しかしZはFの土地を勝手に第三者に売却し、預金も着服した。】

 

なんとZは顧客のFの財産を着服していたのです。

 

 

民間の事情通サイトによるとZは顧客の財産を横領することで有名な弁護士であり、このFの件は運悪くばれてしまったのですが、実際には余罪が多数あるとのことで、他の事件の被害者が告発しているのです。

 

 

しかし、話はそれだけでは終わりません。Zは着服していたのにも関わらず警察に逮捕されていないのです。

 

 

その理由がさらに衝撃的です。

 

 

このFの事件でなぜ警察に捕まらなかったのか。それも事情通サイトに記載がありました。真偽は不明ですが、内容を要約すると、

 

【Zと揉めていたFは警察に被害届を出すとともに裁判をすると言い始め、困ったZはFの妻と情を通じ、そのことをFに暴露した。愛妻を奪われたFは精神的に錯乱し、警察にも相談できる精神状態ではなくなり、病床に伏してしまった。Fの財産はZとFの妻の2人で生活費や遊興費として消費され、数年後財産を浪費し終えたZはFの妻を捨て、Fの妻も病床に伏してしまった。】

 

 

あまりにも衝撃的すぎましたが、おそらくあのダンディーな風貌ならあり得ると確信しました。

 

 

その弁護士に預け金を預けなくてよかったと心底思いました。