28歳満点宅建士が不動産会社を開業する実況中継

宅建実務試験満点の宅建士が一味違った不動産会社を起業!

【ローン残して夫が死んだ!】不動産のよくある質問とその答え 遺産相続編その3

前回の遺産相続の事例では夫に隠し子がいた想定でしたが、今回は夫が借金をしたまま亡くなったことを想定して考えてみます。

 

fudousandokuritsu.hatenablog.com

 

事例3(事例1を活用して夫にローンがあったことにしています)

 私(主人公)には父と母と妹が1人います。私は社会人として独立し、母と妹を田舎に残して独り立ちして東京で会社員をしています。父は病気のため会社を退職して療養生活をし、母はパートと主婦をし妹は学校に通いながら父の看病をしています。

 そんなある日、父が急死。その後、葬儀や墓・仏壇の手配など、目まぐるしく日々は過ぎ去り、49日を過ぎて、ようやく一息つける状態になると、今度は遺産相続の話が始まりました。

 実家は家の土地が約2000万円、建物は古いので価値は0、そして400万円の価値がある畑、また父の預金通帳には800万円が残っていました。畑は不要なので400万円で売却し、父の葬式費用200万円は私が出したのでそれは返金してもらい、結果、手元には2000万円の土地と現金1000万円、合計で3000万円。

 この3000万円相当を残された家族3人で分けようと話し合っていたそのとき、1通の郵便が届けられました。送り主は地元の銀行・サニー銀行からです。確か、この家を買ったときこのサニー銀行から住宅ローンを借りたっけなあと思いながら私が中身を見ると、「ローン返済の督促状」という文書が入っていました。母に見せると「ローン?返済?督促???」とパニックに。中身を見ると、先月のローンの返済が振り込まれていないので早く入金してほしいという内容でした。今までローンは父が毎月サニー銀行で直接振り込んで返済していたので、母はその辺の事情をよく分かっていません。企業年金障害年金で入金されるお金で返済していたようですが、夫は無くなってしまったのでそのお金もあてになりません。

 明細をよく見るとローン残高は1300万円と書いてありました。手元にある現金1000万円では足りません。私が出した葬式代を返金しなくても足りない金額です。母は「こんな大金どうしたらいいの??」と泣き崩れてしまいました。

 私も東京には住んでいますが、家を買ったことはなく賃貸です。住宅ローンのことはわかりませんし、そもそも手元に返す現金なんてありません。「こういうときってどうすればいいの?」と家族全員悩んでしまいました。

 

満点宅建士の相続相談

今回のお悩み相談は、ご主人様が亡くなった後の住宅ローンを返す必要があるのかどうか?という点です。

 

結論から言うと、住宅ローンは返済しなくていい場合が多いです。亡くなった瞬間に借金が0になることが多いです。

 

なぜかというと、住宅ローンの場合、加入するときに生命保険に加入させられることが多いのですが、この生命保険は、ご主人様が亡くなったときに、残ったローンを保険金で払いますよ、という保険なのです。なので、ご主人様が亡くなったことを保険会社に連絡すれば、保険会社が銀行にローン残高と同じ金額を保険金として支払って、借金がチャラになることが多いんです。

 

この生命保険のことを団体信用生命保険と言います。

10-1. 団体信用生命保険とは?:長期固定金利住宅ローン 【フラット35】

 

このサニー銀行では、ローンを組む時に団体信用生命保険への加入が必須になっていました。そのため、保険金でローン残高を全て返済できたそうです。また、ほぼすべての民間金融機関ではローン利用時に団体信用生命保険への加入が義務付けられていますし、任意加入の場合でも、加入していることのほうが多いです。

 

ちなみに、サニー銀行から督促状が来たのは、ご主人様が亡くなった後、49日が経過するまで借金の返済をし忘れていたからだったそうです。銀行にその旨連絡すると、きちんと保険会社と対応してくれて、借金は0になったそうです。めでたしめでたし。