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訴訟は意外と大変!法律実務

知人の会社が訴訟沙汰に巻き込まれていていろいろな相談を受けています。

 

詳しくはあまり言えないのですが、私から見ても知人には過失がなく、むしろ被害者なのですが、加害者側が一切自らの責任を認めないため示談にも応じず、やむなく訴訟の準備を進めているのです。

 

知人の会社では急きょ弁護士を雇ったそうです。いままで法律沙汰に巻き込まれたこともなかったのですが、初めて顧問弁護士の必要性を感じたとのこと。私も意見が欲しいと言われて打ち合わせに同席することに。

 

内容としては、明らかに被害者の知人が、損失を被ったために相手に損害賠償をするために必要な資料の作成をするものです。申立書のようなものを書くのですが、これが意外と大変なのです。

 

 

当事者同士ではわかっていても、第三者に理解してもらうためには業界の慣習や業界用語をわかりやすく解説したり言い換えたりする必要があります。人間関係が複雑なので、きれいに整理された関係者相関図もつくったほうがいいと弁護士からのアドバイスを受けます。私は業界未経験だったため、その書類が一般人にもわかるかどうかの一つの指標として意見を求められている立場です。実際に裁判になっていくと重要な資料になるのでとても心が引き締まります。

 

それにしても、明らかに被害者なので被害があった日時や場所、状況や因果関係を、証拠書類とともに文章にしていく過程は非常に大変です。見せ方によっては自分たちに不利にもなりかねませんし、相手に落ち度があることを嫌らしくも主張しつづけないといけません。「努力している痕跡はあるのですが、今回はダメでした」という表記も、努力していると言う点を書いてしまうと相手に有利になるからと「今回も同様に失敗し、改善の余地がみられず自浄能力もない」のような突き放した言い方をしないといけないと弁護士からテクニックを学びます。

 

訴訟や申立書を記載するのは私が思っていた以上に大変で、明らかに被害者なのにそれだけでは足りず、事実関係を踏まえて、文章表現力を駆使して、自らに落ち度なく相手に損失の損害賠償をしていく緻密な過程を傍で見ていて非常に勉強になりました。