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不動産詐欺師・池袋のKとは? 積水ハウスを騙した地面師の手口

積水ハウスが不動産取引で詐欺にあった事件が世間を賑わせています。

 

 

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今年4月に総額70億円の売買契約を締結し、6月に9割に相当する63億円を支払い、同月中に所有権移転登記ができるはずだった商談が、なぜか63億円を支払った後、売り手と連絡が取れなくなったということのようです。

 

 

実は、この商談は積水ハウスに持ち込まれる前に他の不動産会社に持ち込まれていたということはあまり知られていません。その不動産会社も振り込む一歩手前まで行って、詐欺に気が付き、なんとか騙されずに済んだのだそうです。その不動産会社の社長が詐欺師の手口を暴露しました。

 

 

詐欺師の手口

①売り手の身分証明書を偽造

取引の舞台となった五反田の海喜館という旅館は海老澤さんという老婆が経営していた旅館でした。詐欺師たちはその海老澤さんと背格好がよく似た女性を用意して、パスポートを偽造して、身分証明書を作成し、買い手に見せていたのだそうです。

 

パスポートは運転免許証より偽造しやすいと言われています。運転免許証(警察)の台のプラスチックよりもパスポート(外務省)に使用されている紙材が詐欺師業界に横流しされているからだそうです。

 

 

②詐欺チームの組成

詐欺師は単独では行動しません。今回の場合、弁護士と司法書士と不動産ブローカーが集団になって詐欺の商談を持ち掛けたそうです。弁護士はもちろん本物。司法書士も本物です。士業と呼ばれていても生活に困ったり、まともな方法で仕事をすることに面白みを感じず、悪の世界に踏み込んでしまったものが時々いるそうです。

 

そういった本物の士業を連れてくることで相手に真実だと信じ込ませるのだそうです。

 

 

③賑わってる感の演出

商談の舞台となったのは弁護士事務所だったそうです。エレベーターに乗って、フロアに着くと異常なまでに静かだったそうなのですが、自分たちがフロアに着いたとたんに、事務所の壁(パーテーション)の向こう側から慌ただしく電話が鳴る音が聞こえたり、人が走ったり電話で話す声が聞こえ始めたそうです。おそらく全て、詐欺師たちが手配して、嘘でも臨場感を醸し出そうとしたのかもしれません。

 

 

 

このように詐欺師たちはあの手この手で買主をだまそうとします。しかし至る所に疑問点や違和感が感じられるのだそうです。

 

 

見過ごしてはいけない違和感

①商談の舞台となった弁護士事務所のビルですが、ビルの1階にはなぜか弁護士事務所の看板がでていなかったそうで、買い手の不動産会社の社長は違和感を持ったそうです。

 

②商談の最中に買主が売り手の女性に話しかけようとすると、必ず横から不動産ブローカーや弁護士が割って入って話を直接させないということもあったそうです。買主が売主と話すのは当たり前のことなのにとても不思議だったそうです。

 

③商談後の帰路で、売り手の女性と雑談した際に、ゴールデンウイークはどこに行くのか聞いたところ、その女性は「田舎に帰る」と答えたそうです。海喜館の女将は生まれも育ちも五反田なのに、どこの田舎に帰るのかと疑問に思い、聞いたところ、無言になってしまったそうです。

 

 

これは後でわかったことなのですが、そのパスポートの女性が本当に地主なのか、海喜館の周辺の住民に聞き込みに行ったそうです。全員、「この女性は旅館の女将ではない」と口をそろえて言ったそうです。

 

実はこの写真の女性、「池袋のK」と呼ばれる在日韓国人(中国人?)だそうです。Kというのは金野のKのことで、「池袋グループに所属する金野」が正式名称らしいです。

 

 

東京には地面師グループが5つあり、そのうち池袋グループと呼ばれる数十~百名前後のグループ(弁護士、司法書士、ブローカー、偽造屋などが緩い関係性を構築)に所属している女性だそうです。外国籍の人間もいて、詐欺を働くとすぐに海外逃亡し、資金もどこか海外の口座に隠してしまうらしく、金銭が戻ってくることはほぼないと考えましょう。

 

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