28歳満点宅建士が不動産会社を開業する実況中継

宅建実務試験満点の宅建士がインターネット不動産会社を起業!

地面師の手口 マニキュアや3Dプリンターを使う不動産詐欺師

不動産業界の先輩方から不動産詐欺師である地面師の手口を聞きました。お前も気をつけろよということでアドバイスを受けたのですが、そもそもこういうのはみんなが知っておいたほうがいいのではないかと思い、ブログにしておきます。

 

そもそも地面師とは?については先日のブログでご紹介しました。

 

地面師とは、偽造された印鑑証明書や委任状などを利用して他人の土地の権利者であるかのように装って騙す不動産専門の詐欺師です。

fudousandokuritsu.hatenablog.com

 

さて、今回はそんな不動産詐欺師である地面師のリアルな手口についてです。

 

地面師の常套手段としては、他人の不動産を様々なツールを駆使して自分のものにしてしまうことです。

 

例えば、

①3Dプリンターで地主と同じ印鑑を作って登記簿を書き換える

②権利書と同じ台紙を仕入れるルートを持っている偽造専門の暴力団フロント企業に発注して、権利書を偽造する

③借金や弱みがある司法書士や弁護士を脅して仲間に引き入れる

などです。

 

これらの方法で他人の不動産の所有権を他(自分)に移して、自らが所有者であるかのように振る舞い、売却して代金を受け取ったり、担保に設定して融資を受けて金銭を手に入れたりして、さっさと逃げてしまうらしいのです。

 

 

証拠を残さないために、指に透明なマニキュアを塗り、書類に指紋を残さないなどもするそうです。また、紹介者を幾重にも使って、追跡を困難にすることもあるそうです。

 

 

さらにすごいのは、こういう偽造などの違法行為をしない地面師もいるそうなのです。

 

情事地面師と言われる地面師は、地主の奥さんと情を通じることによって合法的に印鑑や権利書を巻き上げてしまい、土地を売却してしまうのだそうです。地主の旦那さんはショックで寝込んでしまい、法的責任を追及する気を失わせてしまうので刑事事件にはなりにくいらしいです。相当なイケメンでないと成立しないのかと思いきや、意外にも普通の見た目なのだとか。

 

 

また、虫食い流という流派では、大型商業施設の開発用地の一部を虫食い的に抱え込んでしまうことで、商業施設を建設しようとしている企業を困らせて、その狭い土地を高値で売りつける方法もあるのだそうです。地主に直接会いに行って、自分が商業施設の開発業者だと嘘をついて、さっさと土地を買い、あとで商業施設の事業主に売りに行くという凄技です。電車の路線や太陽光発電所用地もねらい目だとか。

 

どれもこれも実在した地面師だそうで、不動産取引の際は、自分が買い手であっても売り手であっても特に注意しておいたほうがよさそうです。