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銀座の更地が1坪1億円で売買!土地バブルの実録取引

東洋経済5月20日号はバブル時代の特集です。スキーや赤プリの話題など興味深い話が多く掲載されています。

 

その中でもとりわけ興味を引かれたのが、銀座6丁目の更地80坪を100億円で売買したという話です。

 

足立産業という資産家一族が経営する会社が所有していた更地が舞台です。もともとはキャバレーがあったそうなのですが、解体されて長い間更地になっていたそうです。

 

この土地を購入したのは山京商事という不動産会社。ここの社長は仲介に入った不動産会社の社長の旧知の方だったそうです。

 

そして問題になったのがこの土地の価値の算出方法です。

実はこの土地、中央区銀座6-5-13なのですが、外堀通り沿い超好立地であり、不動産価格の算出根拠の1つである類似取引比較法でも、そもそもこんな立地のいい土地は売買事例が極めて少なく、参考価格がなかったそうなのです。

 

なので、なんとなんとこの土地の値段は売り手の言い値で決まったそうです。

 

取引は坪単位でおこなわれ、きっちりと測量して81.5177坪と小数第4位まで算出したそうです。なぜなら動く金額が大きいから下手に四捨五入しても大きな金額となるため細かく計測しないと損が出てしまうから。

 

80坪で100億円なので、坪1.2億円。つまり0.1坪でも1200万円ですもんね。0.01坪で120万円。0.001坪で12万円。12万円の中古車が販売されているのを見たことがありますが、たった0.001坪で買えちゃうんですね。足跡くらいの大きさでしょうか??

 

 

そうこうあって1985年の10月28日に所有権が移転され、無事に土地の売買が完了したそうです。

 

バブルの時代ってすごいですね!

 

ちなみにこの山京商事の社長の田村訓久さんは、実家が和菓子屋さんで、テレビの販売や貸机業などもやっていたそうです。貸机業の競合が増えてくると業態転換して、ビルを建設し、貸しビル業を開業、経営コンサルタントもやりつつ業績を拡大していったそうです。自慢は税金をきっちり納めること。税務署からも優良申告法人で表彰されたこともあるとか。いい人に売れてよかったですね。