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ドラマ「家売るオンナ 第6話」からわかる殺人事故物件の売り方

今回のテーマは不動産屋の原点とは何か?です。

 

不動産仲介の女神・三軒家万智が取り組む物件は事故物件。

 

あなたなら事故物件をどう売りますか?

 

事故物件の売り方

心理的瑕疵のある物件、通称、事故物件。浮気してた夫を妻が夜中に心臓を一突きして殺し、自分もドアに紐をかけて自殺した物件。1等地の豪邸ながら1000万円の売却価格となり、値段的には魅力。しかしテーコ―不動産社内では事故物件なんて買う人がいるのかと懐疑的。

②「この物件、私が売ります。私に売れない家はありません。」と三軒家万智は早速名乗り出て、現地販売することに。興味本位で内覧する客は数組いるものの、殺人事件を聞くとすぐに逃げ出すありさま。台風が近づく中、白州美加と一緒に一晩事故物件に泊まることに。嵐の中、停電した部屋で寝袋に寝ながら白州美加と語る三軒家万智。彼女曰く、事故物件であっても「家に罪はない」とのこと。

 

③翌日、また内覧する客が現れる。物件のチラシを片手に持っているのを見た白州美加はそのチラシをどこで入手したか聞く。客は看護婦らしく、病院のナースステーション、医局、職員寮にあったと。殺人事件の話をしたところ、いいや、と言い物件を買うことを即決。実は、彼女はオペ室専属のナースで、人の死を恐れていたらオペ室のナースは務まらない、幽霊も地縛霊も怖くないとのこと。

④実はチラシを配ったのは三軒家万智だった。周囲の病院や葬儀屋の全てに配ったとのこと。仕事で人の死と隣り合わせであれば、殺人事件があったくらいでは動じないという三軒家万智の考えが的中したのです!

 

 

⇒つまり、事故物件を売るときは、周囲の病院や葬儀屋に物件概要書を送ればいいのです。消防署でもいいかもしれません。人の死は普通の人生からは遠い存在のように思えますが、よく考えると人の死の隣で仕事をしている人もいるのです。普通の常識にとらわれてはいけないということがよくわかりました。

 

 

もう一つ、常識にとらわれてはいけないという教訓があります。

 

新人ニワノへの対応

①物件購入を検討している客が隣人がどんな人かを気にしたためニワノは調査することに。

②ニワノが張り込んでいると、隣人はなんと女装していた。ビビったニワノはそれ以上、その隣人の調査ができずに右往左往。

③しかし、三軒家万智のある一言で、閃いたニワノは、おもいきって隣人宅に飛び込んでみることに。すると、心を開いて話してくれたのです。実は亡くなった奥さんの服を着ていたことがわかり、すてきな人だなと確信。悪い人ではないということがわかり一安心。購入を検討していた客も安心し、見事に物件は売れました。

 

デキる社員・アダチへの対応

①昔、顧客家族のために家を売ったアダチ。しかし旦那が愛人のために家を買いたいと来店。家族のことを知っているだけにアダチは苦悩。しかし、不倫が奥さんにばれて、その愛人と別れるため、手切れ金として物件を買うことにしたという旦那に愛人は激怒。そんな物件はいらないと。

②顧客家族からの信頼と物件を買ってくれる客の両方を失ったアダチはさらに苦悩する。

③しかし、三軒家万智のある一言で、閃いたアダチは愛人の元へ行き、手切れ金であろうとなんであろうともらえるものはもらっておくべきと力説。愛人も納得し、物件購入成功。

 

ニワノとアダチに三軒家万智が言った言葉とは?

①「あなたたちの仕事はなんだ??家を売ることです!」The 原点回帰とも言えるこの言葉

②さらにニワノには「普通の人とはなにか?私は変な人か?私が変な人ならそのお客は私の隣には住めないのか?」と普通とはなにか?を問います。

 

③アダチには「『僕のお客』だと誰が決めたの?3ヶ月も放っておいて。あなたが放っておいたお客が、私の撒いたチラシに喰いついた。それで買いたいと言った。それだけです。」とアダチの客を奪った三軒家万智は力説。うーん、納得。

 

⇒ 個人のやさしさは置いておいて、常に原点回帰。顧客に俺の私のはなく、私情を挟まずに売っていく不動産の奥深さがとても勉強になりました。